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薄力粉じゃパンはできない?

パン作りをするなら、強力粉じゃないとダメ。

と思ってる人!

実は薄力粉と書いてある粉でも、パンは作れます!

そもそも、強力粉とか薄力粉とかどういう意味?

力が強いから強力粉?

えーじゃあ「力」って何??

えぇ・・・ざっくり言うと、たんぱく質が含まれる割合によって、薄力粉・中力粉・強力粉と分類されます。

パン作りをしていると、準強力粉とか超強力粉とかにも出会います。

さぁ。そろそろグルテンが登場です。

グルテンとは、たんぱく質であるグルテニンとグルアジンが結びついてできるものです。

パンの骨格を作ります。

パンをこねるのは、このグルテンを作るためです。グルテニンとグリアジンは、水分と物理的な力が加わるとグルテンになっていきます。

パンを家に例えるなら、グルテンは柱の役割をします。この柱の数を増やしたり、切ったり、長くしたり、補強したりすることで、パンの中の様子はいろいろになります。バゲットに始まるパン・トラディショネルはこの辺のコントロールがビミョウなんで、難しいと言われます(と思っています)。

そう、たんぱく質が多い→グルテンが多い ので、強力粉はパンに向いていると言えます。

まぁグルテン(グルテニン・グリアジン)以外のたんぱく質もたくさんあるし、品種によって組成が違ってくるので、その辺が同じたんぱく質でも中力粉だったり準強力粉だったりするゆえんかと思われます。

でも、薄力粉にも、それなりにたんぱく質が含まれています。なので、工夫すればパンができます。

ただし、強力粉と同じレシピでパンにしようとしたら、たぶんそれは餅になるのでおやめください。

お菓子用の薄力粉は難しいかな。やったことがないのでわかりません。

通常の薄力粉として販売されているものは、パンにできました。

じゃあさ、ぜんぶパンは強力粉でいいんじゃない? という考えも出てきますが、たんぱく質が多すぎると、柱の数が多すぎて、食べたときに口どけが悪いとかそういう原因になります。

柱が必要な食パンは、強力粉。

それ以外は準強力粉~中力粉(あるいは地粉)でOKだと考えています。

薄力粉もいいんだけど、旨みが少ないんですよー

あと、こね慣れていない人は強力粉からスタートがいいかなと思います。

パン生地の核は、酵母とグルテン、ときどきでんぷん。です。これをおさえれば自由自在にパン作りができる(はず)!

例えば、

塩は酵母・グルテンに作用します。

酵素は酵母とグルテンとでんぷんに作用します。

砂糖は酵母とグルテンに作用します。

材料・作り方は、最終的に酵母とグルテンとでんぷんに影響し、その結果としてパン生地が出来上がります。

パン生地のコアの話、終わっちゃった・・・。次は発酵の話、行く? 天然酵母起こしてみますか。

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